3Dプリンタのメンテナンス

3Dプリンタを使い始めてから一年近くが経過して、様々な知見がたまってきたけれど、稼働率が高いこともあって、プリンタ自体のメインテナンスが必要になってきている。 製作が上手くいかなくなってきたことがあって、ここのところ原因究明に苦しんでいた。 部品について、ノズルの交換は何度も行っているが、エクストルーダの素材を送るギアが滑るようになってきた。 まずはこれを交換するが、やっぱりダメだった。少しギアの押しつけが弱くなってきたことを感じて、輪ゴムで引っ張ってみると少し改善した。 そこで、エクストルーダ自体をアルミ製に変更した。1000円程度のものだが、今までより格段にしっかりしたものになった。しかし、やっぱり送りミスが出る。隣は同じものを購入した技術の業者さんから借りたものだが、新品だけあって調子が良い。比べながら考えた。 次はシリコンチューブの交換、確かにヒーターブロック内のチューブはかなり傷んでいた。しかし改善せずある程度プリントすると詰まってしまう。結局ホットエンド自体も交換した。こちらは1480円。 結局それでも同じ所で詰まる。何度も試行錯誤しながらホットエンドの上側の部分がきちんと冷却されていないことが原因かと言うことにたどり着く。ネットに後悔されていたデュアルファン用のヒーターブロックカバーをもう一つの3Dプリンタで印刷して利用してみると、シングルファンでありながら上手くいった。やはり上部の冷却が不完全だったためにPLAが上の方で溶けてしまって詰まったのが原因であると考えられた。 この取り付けもなかなか上手くいかずに何度も失敗したが、現在安定している。本来なら右側にもブロアファンを付けることで吐き出したフィラメントをより早く冷やすことができるが、現在はこれで運用している。 いずれにしても、汎用品がたくさん出ているこのプリンタだからこそ色々安く試すことができた。構造的な部分についてもおかげでずいぶん理解が進んだ感じがする。