枯れたアカマツを木工製品に

世間ではアカマツが枯れてしまう事例が問題になっている。 外国からやってきたマツノガレセンチュウが寄生することで松を枯らせてしまう。 学校の林間の松も、一昨年薬剤注入を行ったのにもかかわらず枯れてしまった。 放っておくと他の松に被害が及んでしまうのですぐに伐採することになった。 本来は製品にできないので、細かく砕いてウッドチップにするか燃やしてしまうしかないのだけれど、乾燥機で熱を加えれば寄生虫は死滅するので、近くの製材所にお願いする。 20mmと30mmの厚さで製材をお願いし、お盆明けに学校に戻ってきた。 一財産だと言えるが、この時期に製材するとアカマツは青変菌(せいへんきん)によって色が変わってしまい製品としては成り立たないとのこと。 それでも、近くの中学校で木工室をお借りしてかんながけをして、作品づくりをする。 校長先生の夏休み一研究として作ることを子どもたちに約束してあったので、お盆明けに製作にいそしんだ。 発表用のテーブル、始業式の校長講話でも使用してお披露目した。 子どもたちが、見た目が悪くても自分たちで何かに利用出来るよう考えてくれるのを願っています。