トップページへ戻る       教材研究のメニューへ戻る


5時間で金属加工「ペン立ての製作(サンプル製作)」

17.5時間しかない3年生に,金属加工をやらせたいがどうしても5時間しか時間が割けなかった。
そこで,造形よりも精密さや仕上がりを大事にすることで納得して製作出来るように考えてみた。
久しぶりに時間がとれた日曜日。サンプルを作ってみた。学習ノート用に写真を撮影したので,
とりあえず写真アルバムのように掲載します。

けがき針でのけがき



今回は面取りをするだけにした。定規の厚みが2mmだったので,これに合わせて4面+上面をけがいた。

穴あけ位置のけがきとポンチ

穴を開ける位置は対角線で中心にしようとしたが,けがき針の後が残るのもいやなので,両端をはかって中心を割り出した。ドリルが滑らないよう,センターポンチを打つ。


穴あけ


実は最初,手で押さえてあけたのでドリルが貫通する瞬間に材が暴れて刃と一緒にまわってしまった。
やっぱり,固定はしっかりしなければ。
お恥ずかしい。

穴の開いた状態。


タップは,先タップ,中タップ,上げタップと3種類あるが,今回は貫通してから長いので先タップだけできちんと全面にピッチを刻むことができると言うことで。


ダイスで雄ねじ切り。




ダイスは最初に刻印面を下にして切り込む。今回の材もねじをすべてに切らなければならないので,刻印面を上にして元までねじを切る。必ず3次元で考えて直角を出すことと,180°回して少し戻してキリコを落とすことをきちんと指導したい。


ヤスリがけ


自分が斜めになるのではなく,材料を斜めにして切削面が水平になるよう固定する。
斜進法で,全体をむらなく削る。

終わったら目通し


ここまで30分ちょっと。うーん,生徒がやると厳しいかな。今回自分でもやったように,ヤスリがけは金工バイス。タップ立ては木工バイスという風に分担し,場所を入れ替えながら同時進行で進めよう。ただ,木工バイスではダイスを回すための逃げスペースがないので,やはり金工バイスを使うことになりそう。

後半,磨きは家でやることにした。(続く)




トップページへ戻る       教材研究のメニューへ戻る