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h19_3学年題材キーホルダースタンドのサンプル製作

今年度の3年生は、金属加工でキーホルダースタンドを作ることにした。
3年生が物づくりに充てられる時間は9時間がせいぜいなので、あまり大作を作ることはできないこと、1年で木材加工、2年で電気をやっていることから金属加工を学習させたいことからこの題材とした。
また、昨年度までペンスタンドを作っていたけれど、生徒にとっての実用性が今ひとつだったので今年度からこのキーホルダースタンドへ変更した。


なんといっても、4月はいろいろで忙しい中だけれど、サンプルを作らないわけにはいかないので、月曜日の朝、3時半に登校して1時間目に間に合わせるよう製作した。学習カード用に写真を撮りながら製作したので枚数が多いけれど・・・・

1人分の材料、すべて真鍮でそこそこ形は加工されている。


台座には中心に穴あけをする。トースカンで心だし。
60mmの○材なので、30mmにあわせたあと、回しながら4回線を引いて  井型にけがいて心を出す。


センターポンチでドリルの刃をあてる位置を決める。



六角柱は横の頂点の高さに合わせて同じように心だし。



上面は1mmの面取りを行うので、Vブロックの上面から1mmにトースカンの先をあわせて、端面と側面にけがき。


側面は回しながら、6面ともけがく。

引っかける棒の位置もトースカンを使ったが、生徒の場合はけがき針かマジックにしようかな。



棒については、それほど精度を要求しないのでマジックで印を付けた。




台座の穴あけ。抜ける瞬間が一番危ないので、厚さの10mmにあわせて深さゲージを読んで備える。


六角柱の穴あけ、こちらは留め穴なので、ゲージを頼りに穴を開ける。
縦方向にくる6mmの棒に対して、5.2mmの穴。(M6でねじ切りをするため)
横は3mmの棒に対して、3.2mmの穴を開けた。



上部の面取り。平らに削ることができるよう材料を斜めにして固定する。
ちょっと不安定だが、六角柱の角をはさんでバイスでしめる。
手でなくて腰で切る。1mmなので数分で削り終わる。
この部分の正確さは、評価のポイントとなるかな。作業の姿勢写真はセルフタイマーにて撮影。



キーホルダーを引っかける棒は3本まとめて、ハンマーでたたいて曲げた。


ねじ切り。六角柱の方は留め穴なので、3本のタップを順に使って切る。
右から先タップ、中タップ、上げタップ。


心棒はダイスを使うが、最初に刻印面から。
あまり大きく棒を出さないように、バイスの横ではさんだ。
去年と違って、加減がわからず材を折ってしまうようなことはないだろう。

2度目は裏返して行うが、ダイスを付け替えなくてもひっくり返すだけで大丈夫そう。


片方はそのままタップで切ってみたが、せっかくなので旋盤を使って面取りしてからタップで切ることにした。
技術室の後ろでずっとカバーが掛かったままの機械。3年間で一度くらいは使わなきゃ。
やはり面取りしてあると、ダイスの食いつきがとてもスムースでやりやすい。


あとは磨き(これに時間がかかる)

耐水ペーパーにて 400番で切削加工の傷を消し
1000番にて、400番のヤスリ傷を消し
2000番で仕上げる。

外も明るくなってしまって時間も限られているので、そこそこのレベルで終わりにしてしまった。
それでも、ぬらすための水はかなりキリコをすった。

最後に、ピカールで仕上げた。(写真を取り忘れた)


横の棒はセメダインスーパーXで接着。


底にはフェルトを切って貼る。少し小さいくらいがきれいかな。


完成。授業では息子から借りていった「たまごっち」なども引っかけて見せた。





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