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真鍮の保護

3年生のものづくりで、真鍮製のキーホルダースタンドを作っているわけだけれど、生徒は毎度のことながら磨きに力を入れて仕上げている。しかし、磨き上げた直後はすばらしく輝いているものの、すぐに酸化して曇ってきてしまう。
そこで、表面処理についていくつか試してみた。(ちなみに、昨年までは専用の防錆剤を使っていたがあまり使いやすくなかった)


真鍮盤をピカールで磨いた状態。ここまできれいに映れば生徒のモチベーションも上がろうというもの。


今回用意したもの、クリアラッカーの刷毛塗りとスプレー、右側は車用のポリマーコート。
ポリマーコートは今回初めて購入してみた。300mlで1580円。



それぞれの施工後の状態。ポリマーコートはティッシュで塗って30分放置後、拭き取った。少し繊維の線が入ってしまった。





カメラで真上から撮影したもの。


最初と同じように並べて撮影したもの。



結局、この4つの中から生徒が自分で選択して作業することにした。
授業での紹介には以下のように情報提供することにした。


そのまま何もしない ポリマーコート クリアラッカー(刷毛塗り) クリアラッカー(スプレー)
作業 家でピカールを購入する。たまに時間をとって磨いてやることが必要。銀の食器などを使っているお城では、執事が磨いているが・・・たまには気分転換にこういうのもいいかも。 一度塗ってから30分放置後、拭き取って完成。表面にポリマー(プラスチックのようなもの)が膜を作る。車に使われているもの。 刷毛でたらさないように塗る。乾燥には15分くらいかかる。 並べておいてスプレーする。乾燥には15分くらいかかる。
利点 一番きれい 表面が固い感じ 膜が一番厚い。 膜は2番目に厚い。
作業は簡単。
欠点 すぐに腐食する。
きちんとメインテナンスが必要。
少し白っぽい感じで、すじも見える。
初めての使用でデータがそろっていない。膜は薄い。
刷毛ムラが出やすい。
作業には気を遣う。
スプレーの油滴が少し見える感じ。

1クラスやっただけだが、今のところみんなクリアラッカーのスプレーを選んでいる。簡単だからなぁ。誤算はもう作業を終わりにしようと思ったのに、まだ磨き足りなくて、もう一時間は作業時間を確保しないと無理っぽいこと。




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