アナグリフの作成 |
先日、南三陸町を訪れた際には、その惨状に息をのむほどだった。
長野に戻ってこの様子を伝えなければならないと思ったけれど、やはり現場の様子を伝えきることはできないと思った。
視界いっぱいにひろがる様子は、3次元のものであるので、これはステレオ写真にすればいいかもしれないと考えて視点をずらした写真を撮影した。
これが、同じ場所でレンズ位置を左右に振って撮影したもの。
ステレオ写真の見方には、平行法や交差法など、うまくコツをつかんだ人にのみできる方法もある。
でも、誰にでもできる方法として、昔の雑誌の付録についていた赤と青のめがねで見る方法を考えて検索した。
どうやら、「アナグリフ」という方法らしく、サンプル写真や動画などもたくさん公開されていた。
最初は、赤と青の透明紙フォルダーを使ってみたが、ホームセンターでセロファンを購入してきた。
ついでに100円ショップでサングラスを買ってきて、めがねを作った。
スプレー糊を吹いてからセロファンを張って周りを切る。
一見うまくいったようだが、透明度が落ちてしまってダメだった。
また、最初は画像ソフトを使って赤と青にして保存していたが、専用のフリーソフトもあった。
(http://www.stereoeye.jp にサンプルと共に公開されています。仕組みなどもくわしく載っています)
それで作ったのがこの写真。はやり、奥行きがわかると実際に見たときの感じがよみがえってくる。
セロファンを紙で作っためがねに挟んで使っていたが、やはりツルがついていた方が固定されていて良いので
先日失敗しためがねをもう一度使った。
今度はレンズを外して、周りに糊を塗ってから貼り付けた。少しセロファンにゆがみは出たが、見てみると問題なかった。
カメラの距離やら、作成時の調整やらノウハウはたくさんあるようなので、これからさらに研究していきたい。
というよりも、これは技術・家庭科の情報における題材になるかもしれないと考えている。