バタフライワークテーブルの製作1 |
学校が夏休みに入る8月の最初に、「県産木材の有効利用と機械加工」講座があるので、その作品サンプルを製作した。
2日間の講座なので、さすがに大物の製作物になる。
今回使うのは「スギ」。長野県の中南信地方で普通に植えられている木材。120×30×3000を一人あたり3枚。
午後になってサンプル用の材料として材木屋さんに取りに行ってきた。まずは1500で半分にカット。
手押しをかけて基準面を出し、自動鉋盤で厚さをそろえる。さすがにスギは反りやすいので、24mmまで削ってそろえた。
今回はテキスト用に、セルフタイマーを使ったり三脚を使ったりして写真を撮影した。
テーブルの天板にするために板をはぐ。木裏が上になるように背中合わせで削ってから2枚をあわせる。
今回はビスケットジョイントカッターを使ってもらうのも一つの目的。ハタガネで締めて少し待つ。
テーブルの枠を作る。横切り盤で溝をひいてから、はしご状にに組む。
折りたたみ式の足を当初は丁番で取り付けようかと思ったが、木工レースも使いたいと思って、木だけで組むことにした。
今回は11名で製作するので、時間配分を考えて各機械を同時に使うように計画しないと仕事のない人ができてしまう。
当初は、木工レース用のバイトを使っていたが、直角が出ないので金工旋盤用の突っ切りバイトを取り付けたらうまく削れた。
先晩作業の後、丸鋸で切断して軸の部分を作る。
足はほぞ組で枠にするように角のみを使ってほぞ穴を開ける。
ほぞの縦引きは帯のこで行うことにした。
4つ分つながった状態でほぞを作り、その後で縦引きして4つに分けた。
今回は作りながら現物あわせで製作したので、途中で設計変更も何回かあった。
当初は天板も内側に折りたためるように考えたが、やはり外に出すようにして幅を詰める。
足を折りたたんだときに収まるように溝を作り、軸には一応シリコンスプレーを噴いてから組み立てた。
ボンドをつけてハタガネで締めた後で、2段錐にて下穴を開けてからコーススレッドで留めることにした。
枠が組みたたったところ。この時点で夜9時を回ったが、山の中にある施設なので気兼ねなく機械を回せるのはありがたい。
天板を取り付けるための下穴を開ける。まさにチョウチョのように両側に天板をつける。
これが開いた状態。ポメラを置いてみたが、はんだづけ作業などをするための作業台というのが設計時の思い。
スギは針葉樹で柔らかいので、どっしりとした家具には向かないから造作用の材料としてラフな机にする。
たたんだところ。真ん中の板の幅が120mmなので、全体の厚みは170mm位になる。
使わないときにはすっきり収めておくことができるかな。
本当は上の部分は扉をつけたかったが、とても材料が足りないし、重くなってしまうのでここまでにした。
もちろん、2日間でできなきゃ困るし・・・・・・
一応この状態で塗装ををして終わりとするが、このサンプルには照明やテーブルタップなどをつけてみるつもり。
あとはテキストを仕上げなければ・・・・