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三条鍛冶道場での研修

三連休最初の土曜日、新潟県三条市の「三条鍛冶道場」http://www.ginzado.ne.jp/~avec/kajidojyo/に刃物づくりの研修へ行ってきた。
来月、こちらの先生にセンターへ来所していただいて、刃物づくりの研修があるのでその打ち合わせも兼ねて、県内の技術の先生数名と出かけた。


今回は、センター研修ではできない「鍛接」工程もさせていただいた。地金に鋼を付ける作業で、小さい方の鉄片が鋼(白紙2号)。
日立金属が生産している白紙2号は炭素量が1.2~1.4%、不純物や添加物も少ない鋼だそうです。その他には青紙という他の元素を混ぜたものもあるとのこと)



コークス炉で赤めてから、水を付けた槌で一度たたいて不純物をとり、接合剤を付けて鍛接します。
これは、師匠のお手本を撮影したもの。もちろん自分でもやったのだけれど、たくさん手を入れていただきました。


鍛接終了後、下側の部分がきちんとなじんでいないのはちょっと御粗末かな。
ここまでで、お昼。(実際に手で持てるのは、お昼の時間終了後)


グラインダーで、削って好きな形を作り出す。この後、焼き入れもあるので、結構厚めに仕上げる。


裏をすくう作業は師匠にやっていただく。こんなキレイにはなかなかいかないです。

削り終えたら、サンドブラスターで表面をきれいにする。でこぼこを付けて、焼き入れの際に速く冷やす効果もあるとのこと。

ブラスト後、砥の粉を全面に塗って乾かす。これで均一に焼き入れ>冷やしができる


焼き入れ作業、850度~900度。磁石につくかどうかという基準もあるが、最後は師匠の「はい、今だ」の一言。
この後すぐに、焼き戻しをする。焼き戻しは、落とした水滴がなじまずにはじけるとき。180度。


後は研ぐばかり。これも大きな水研ぎ機があるので、かなり楽。砥石もしっかり整備されている。

タイムリミットの4時になったが、研ぎは終了できなかった。
後は持ち帰って、しっかりと刃をつけたい。

朝5時出発、夜9時帰宅。研修に浸りきった一日になりました。





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