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学生のTパズル製作とケース作り


自分の卒業した大学で冬期講座で材料加工の講師として呼んでいただいた。時間も3時間ほどだったので「T-パズル」を作ってもらうことにした。

前日に材料を準備。今回は8mm厚のスギ材で幅は25mm。


自分が学んだ場所で教える側になるというのはなかなか感慨深いもの。
実際にはこの前に木工機械の整備学習をはさんだ。


どちらも学生さんの作品。以前ほど実習時間は取れないようだけど,大学でも工夫をして基礎的な力は身についている。
今回は,学校現場での話や安全指導の方が価値があったようでした。

当初の予定ではパズル本体だけだったけれど,少し時間をオーバーしてもよいと言われたことと機械での切断も体験していただきたかったのでケースを作った。
1×4のスプルース材に溝をひいた材を渡し,学生が横切り盤で切断し,のみで加工してケースを作る。

ちょっと隙間が空いてしまったのは私の設計ミス。ごそまつしました。
接着後にベルトサンダーで面をそろえて完成。


ここまでが大学での作業。帰ってきてからやっぱりケースも含めて何とかならないか考えてみた。

左はCDケース。この大きさに合わせて作っても厚みと大きさのバランスが悪そう。
右は市販のミニケース。こちらは深さがありすぎてバランスが悪い。


というわけで,大学で作ったケースを元に蓋を考えることにした。使うのは薄いPET材。


これをケースの幅に合わせてはさみでカットした後,お湯で加熱する。


冷めないうちにケースに合わせて曲げる。
きちんと隙間のない形に仕上げるのは難しく,お湯でもどして3回くらいやったらうまくいった。

これはプラスチックの塑性変形も学習できて,教材としてなかなかいいんじゃないかな。
まあ,これだけだと強度の学習とかできないから厳しいけれど。
もう少し試行錯誤してみるつもり。



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