郵便&新聞受けの製作 |
勤務先の総合教育センターは門扉に郵便受けが設置してある。
これはプラスチックの蓋付きボックスなので,雨や雪の日には中に水が入ってしまい使いにくいし,古くなってもきたので製作を頼まれた。
これが今までの郵便受け。門を開けて蓋が割れたのをホットボンドで補修して使っていた。
ホームセンターにのこぎりを持っていって,長尺のスギ材を切断して持ってきた。
貼り付けて板にした後,鉋をかける。かなり反りが出てしまったので,溝にはめ込んで押さえることにした。
仮組を終えた後で,実際に設置場所に持って行って穴の位置などを確認する。
今回は門扉の向こう側から差し込んで,取り出しは反対側にした。
屋根の部分を切断して,本組みする。
センターには大きなプレスがあるので,ばっちり締め付けができる。
屋根はタキロンの波板で最初から折り曲げてあるものを買ってきたので,勾配はその製品に現物あわせで決めた。
今回の頭を悩ませたのは,暴風雨などでも中身が濡れないこと。入り口の内側には樋を付け,底板にも細い板を張って水が流れる道を作った。
屋根にも溝をひいて,ずれが起きないようにした。
塗装はシリコン含有で耐候性の高い水性外壁用塗料を使った。屋根は別の色にできるとよかったが,あまり豪勢に購入するのもためらわれたのでやめた。
毎日これくらいの新聞が配達される。土日は少し心配だけれど,まあ飲み込めるでしょう。
受け入れ口の蓋には,先日の機器更新で導入されたレーザー加工機で文字を入れる。
透明塗装をして取り付けるが,最初買ったヒンジは大きすぎたので動きが悪かった。
バネ付きのヒンジを考えたが,小さいものはなかったので代わりにおもりを付けることにした。
後ろ側はマグネットキャッチで蓋を固定。
塗装後に,水抜き用の穴を開ける。
元々の箱が固定されていた板に合わせて,台を製作する。少し高さを稼ぐために厚めの板にした。
郵便受け全体が後ろ側に傾いて水が流れるように,勾配を付ける。
屋根はメインテナンスの際に取り外すことができるようにボンドは使わずにコーススレッドで固定。その上に波板を固定して完成。
今年の大雪も全て溶けた3月の終わりにやっと取り付けることができた。
取り付けた様子。自分が現職でいる間(後10数年)は持つことを目標に製作したがどうなることやら。
次の日,朝のぞいてみると,思った通りに利用されていた。