科学薬品保管庫(冷蔵庫)の修理 |
最近,忙しくて自分のことができなかったので久しぶりの更新です。
少し前からのネタです。
職場の化学薬品保管庫の一つ,恒温保管庫(薬品瓶用の冷蔵庫)が壊れてしまったのは昨年のこと。
業者に連絡をすると,すでに生産終了のものなので直すことができない。部品交換で何とかなるかもしれないが,チェックに来るだけで日当が2万円かかるとのこと。
また,新品を購入して置き換えるには50万円は下らないだろうと言う話だった。
こんな製品。この施設を作ったときに設置したので,18年ほど経ったものになる。
スライド式のラックが3つ収まる冷蔵庫という感じ。
電源が入るとコンプレッサーもまわるのが,問題はすぐに電源が切れてしまうこと。
まず疑ったのはコントローラー。調べてみると会社はかわったものの,同じ製品がまだ売られていることがわかったので注文した。
こんな製品で,1台10000円程度。さっそく換装しようとしたが・・・・・
実は同じようなものでも,熱電対の種類や動作方法でかなりの種類に分かれていた。
見事に違うものを購入してしまっていた。しかも受注生産なので返品もきかないとのこと。あらら。
汎用のコントローラなので,自分の教科の実験に使うことにしてもう一度買い直した。
これは,仮配線して実験しているところ。思ったように動かない。パラメータの設定がかなりシビアだった。
それでも,ある程度稼働させると電源が切れてしまう。安全装置が作動している感じ。
次に変更したのは熱電対。K型の熱電対を購入すると4000円くらいだった。
今度はよさそうかなと思っていたが,やはり時間が経つと電源が切れてしまう。
庫内を調べると,下の方は冷えているのに,上の方は熱くなっていることが分かった。
最終的に送風ファンが止まっていることに気がついた。ラジエータを冷やすファンが回っているので気がつかなかったが熱交換器に風を当てるためのファンが壊れていた。そのために,下の方だけ冷えていていて,ファンのモータがまわらないままで熱を発していた。
どうやら,ベアリングが割れて引っかかっているような感じだった。
このファンも製造会社はかわっていたけれど,140mmの汎用品なので同じ規格のものを購入。3500円程度かかった。
この交換で,ついに復活して正常稼働した。
初めて手を付けてから約1年くらいと2万円程度のお金がかかったが,50万円からすれば安いもの。
感謝もされてよかった。
今回はファンを注文する際に,自分の管理する部屋にある恒温保管庫のファンも合わせて注文してもらった。
こちらは,以前(自分が赴任する前)から壊れていて稼働させると霜がたくさんついて止まっていることも有り,ファンがおかしいのが分かっていた。
少し小さい120mmのファンだが,やはり3000円くらいした。
また,小型のもので移動できるので,古い教育センターから引き続いて使っていたものなので,かなりの年数は経っている。
それでも使える状態に戻って良かった。