ブレッドボードを使った回路実験セット2014 |
昨年度,ブレッドボードを使った回路実験セットを設計の授業で使えないかと考えて製作した。
130110 回路設計用の教材
130715 エネルギー変換、回路設計のための教材
130812 授業用回路設計学習セットの製作
実際に何校かの授業で使って頂き,そこそこ良さを確認して頂くことができた。
そこで出た意見から改良すべきだと感じたのは
・部品がたくさんあるけれど,授業では扱いきれない。
・生徒が授業で扱っているうちに,どうしても壊してしまう。
と言うことだった。
ついつい盛り込みすぎて失敗するのは自分の悪いところでもあるので,機能を絞って限定することで,壊れにくくて授業で扱いやすいものにすることにした。
省略(採用を中止)
・豆電球+セメント抵抗
・可変抵抗
新規採用
・CDS (可変抵抗の代わりに)
変更・改良
・押しボタンスイッチ(タクトスイッチ) > 新製品の発売で変更
・トグルスイッチ > 基板を新規製作
まず省略したものは,初めて電子部品に接する生徒にとっては扱いや理解が難しくて時間がかかることと,壊れやすいことから。
どちらも,教師からの提示用に使うのが良いかなと考えた。
続いて,新規採用したのはCDS
どんな状態(明るくても,暗くても)でも,LEDの制限抵抗として充分なので,固定抵抗の置き換えで動作する。
部屋の中で,手をかざして抵抗がかわると,LEDの明るさ変化を確認できる。
また,スイッチは最初から足が長いものが発売されたので,足の先だけを鋭角に切断して使うことにした。
今回,最大の変更で自分の研修となったのはトグルスイッチの基板
こんなかたちで,製作が大変な割に足がもげやすい状態だったので,情報産業教育部の先生に相談したところ,
「良い方法があるよ」と基板を作成して頂いた。
基板加工機を使って,加工する。まずはCADで設計図をデザイン。
以前,プリント基板を加工したときの切れ端を取って置いたから,これを使えばいいよとセットして・・・・
後は待つだけ。溝を掘る作業の後で,穴を開けて,カッティング。
できあがったら,やすりがけをして表面の酸化膜をはがす。
酸化防止の処置をして完成。
スイッチとヘッダピンのスペーサーを端に寄せたものを裏側から刺してはんだづけ。
なるほど,これだと片面基板なのにまっすぐ確実に固定することができる。基板は腐食させるのではないためにランドが大きくてはんだづけは注意が必要。
さすが工業高校の先生は違うなぁと思うのと同時に,同じ職場で働いていることの恩恵に感謝です。
その他は昨年度と同じ内容になります。今年も何校かに貸し出して使って頂く予定です。(もし,使ってみたい場合は連絡を下さい)
このために作成した資料をダウンロードできるようにしておきます。以下からどうぞ。PDFと元データを載せるので使って下さい。
ライセンスはGNU Free Documentation License (この文書を無断で複製してよい。この文書を無断で改変してよい。この文書を無断で頒布・販売してよい。ただし、頒布を受けた者や購入した者に対して、上記の許可を与えなければならない。)
でお願いします。
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