材料加工教材の修正 |
センターの主事のお子さんが,技術・家庭科の授業で椅子を作ったのだけれど
「どうにも不安定で危ないので,修正したい。家の息子はセンスがないらしい」と言って学校でつくった椅子を持ち込んで下さった。
四角い天板に120度の三本足なので,角にすわるとどうしても転んでしまう。
おそらく,足は全員同じで天板を設計して加工し,製作するのだろう。
では・・・と自分でも考えたが,どう配置しようにも,この天板では不安定になってしまう。
上の図の左側
(高校の数学の主事にも相談したが,重心を考えるなどの以前の問題で無理だろうとのこと。
そこで,天板を別の形に加工することを考えた。
1案は6角形で各足の上に縁がくるもの
2案は円にするものだが,元々の天板を加工すると足の角が出っ張ってしまう。
図面を持ち帰って,本人に確認してもらうと1案がいいとのこと。
実は最初に天板を取り外し,ねじ穴を埋めておいたのだが,結局同じ穴を使うことになる。
ボルトの穴に合わせて,ウェーブカッターで穴を開ける。
足用の金具はねじ穴がつぶれてしまったので,タップでネジを切り直した。
足を取り外す際にはボンドで留めてあった部分を切り落として,再加工したので幕板は短めになった。
もう一度頭を埋めてから
天板のみウレタンで塗装する。
ちょっとムラになって後粗末さまでしたが,生徒さんはずいぶん喜んでくれたらしいのでよかった。
しかし,この形が一番安定する形になると思うけれど,ずいぶん天板を切り落としてしまう。
授業での最適解はなんだったのだろう???