本棚の製作 |
新しい学校へ赴任した。
前の技術の先生が丁寧な方だったので,とてもきれいに片付けて下さっていたが,自分に合わせて環境整備をすることにした。
入らないものを捨てたり,新しいものをつくったりするのは最初の年が勝負だと思っている。
古い技術棟だけれど,金工室・木工室・技準・倉庫があってかなりいい環境。倉庫は開かずの間だったと聞いたが,転任当初の勢いで片付ければ便利に使えそう。
棚も結構あるのだけれど,残念ながらA4のファイルの大きさが入る棚がないので,今まであった引き出し戸棚をどけて本棚を作ることにした。
基本的には,道具は倉庫に,技準には普段使うものを置いて教材開発ができる環境に使用と考えた。
ありがたいことに,横切り盤も設置されている。替え刃がないと聞いていたけれど,技準から移動した引き出し棚に入っていた。
入学式が土曜日だったので,日月が休みとなった。2日間のお休みでなんとか生徒が掃除に来ても大丈夫なくらいまで西用と考えた。
まずは,機械整備から入ることにする。
横切り盤は以前の職場にあったものと同じ会社の廉価版(軸の傾けができないで,テーブルを傾けるタイプ)
回してみると,音がしゃがれていたので,まずは主軸のグリスを追加。>使っているうちにきれいな音になった。
コーションプレートに書いてある部品がずれていたので再調整する。クリアランスは0.5mmとなかなかシビア。
一通りの付属品を確認して,全てに注油と表面に油をひいた。
マイタゲージは鉋の整備をしてからガイドの木を取り付けることにした。全てのガイドやゲージがしっかりそろっている。
丸鋸刃を交換して,ホームセンターで買っていった2×4材に溝を付ける。
前の学校で職員室を改装した際に,壊した棚から外して取って置いたラワン板を持ち込んだ。
(実に10年近く家に寝かせてあった。もうこんなラワンは手に入らないもの)
24mm厚を4枚そろえて切って,棚板にする。
溝にはめ込んで,コーススレッドで留める。(全て自分の材料なので,今度の異動の時は分解して持ち出せるように接着剤は使わなかった)
無理な力は加わらないので,これだけで十分安定している。
インパクトドライバーは12Vのものと24Vのものがあり,これはセンターよりよい環境だった。
次に仕事机に取りかかる。以前は作業台を机にしてあった。上のものをどかして場所を変えてみたがどうにも使いにくいのでつくることにした。
これも,前の学校で廃棄しようとしていたのをもらっておいた化粧合板を使ってつくることにした。
古い刃に戻して家に置いてあった化粧合板のパネルを切断してテーブルの天板にする。
枠板を取り付けなければならないので,手押し鉋盤を使う前に整備する。とはいってもメンテフリーのものなので,定盤に油膜をひいてテーブルの高さを調整しただけ。
ちょっと定盤がさびてしまっているけれど,使っているうちになんとかなるかな。刃が欠けていると聞いていたけれど,この幅で切る分にはきれいに仕上がった。
現物あわせで,枠を取り付ける。テーブルの奥になる側にはケーブルを通すための切り込みも入れておいた。
木工ボンドを使ったら,ゲル状になっていて接着できそうになかった。どうも寒くて一度凍ってしまったらしい。
自分でもってきたボンドを使って再度接着する。
整備にもかなり時間がかかったので,今日はここまでにした。(夜は地域の会合が入っていたため,5時過ぎには終わりにした)
明日もホームセンターの開店と同時に2×4材を買ってから学校で作業をしようと思う。