1年生向け練習題材 「タブレットスタンド」 |
1年生の材料と加工に関する技術の授業に久しぶりに取り組むことになるが,様々な技術を比較して選択する内容を取り入れるために以前から考えていたのは,木工道具と加工機械の比較が面白いのではないだろうかと言うこと。
それでも,加工にかける時間はなくなってきているので,機械を使わせることは少なくなっている。
「今時そんなことをやっていてはだめ」と言われそうではあるけれど,かんながけは繊細な気持ちや調整が必要な「かんな」と豪快でうるさい感じの「自動鉋盤」は比較したら面白いのではないかと思って取り入れてみた。
教材カタログでも取り扱っているのは基本的に4面プレーナがけの材料なので,ホームセンターで買ってきたスギの荒材を使う(1820×90×13で1枚200円弱)
それを基準面の2面を手押し鉋盤で作った後,300mm(自動鉋盤で使える長さの最小限度)で切断して1人分として授業に備えた。
自動鉋盤の刃を取り替える。
交換用のジグと説明書は自動鉋盤のサイドカバーにきちんと保管されていた。交換刃は技術室の引き出しをあさっていて見つけた。
交換刃は10年前の日付の新聞に包まれていた。刃の研ぎはしばらくしていないと聞いていたので,交換用の刃を見つけられてラッキーだった。
この材料でさまざまな基礎技能を身につけて最終的にタブレットスタンドを作ることにした。
さまざまなタブレットやスマートフォンで試して,授業でも見せた。
早く終わった生徒向けオプションで,鉛筆立て用のアルミ針金をつけてみたところ。
最初の加工の授業が「かんなの取り扱い」
かんなを全員にもたせて,刃の調整>一人ずつチェックして合否判定
あとはすぐに削らせてみた。
一つの教室で,かんなの名称や使い方をノートにまとめる生徒,かんながけをする生徒,自動かんなで上面を削りに来る生徒が混在している状態。(自分は自動かんなに張り付いている)
2時間で,かんながけは終わりにしたので次回はのこぎり引きと釘打ちでタブレットスタンドを完成させる予定。
作業後に,手工具の鉋と木工機械の自動鉋盤を比較して考える時間を取ってみたい。