夏休みの研修2~電気通信機器~ |
地域の技家研だけでなく、長野県の技家研も恒例の夏季研修を計画してくれて参加した。
こちらは、諏訪東京理科大学准教授 田邊 造(たなべ なり)先生を講師とした電気通信関係の講座。
諏訪東京理科大学キャンパスに入るのも初めてで、楽しみに伺った。
県下各地からの参加者は20名弱、研究室の学生さんもお手伝いしてくださり、整った環境の中で学習できた。
最初は電波の可視化実験装置。といっても、LEDにダイオードをはんだづけするだけ。
これをwi-fi電波(2.4GHz帯)を使う機器のアンテナ付近に近づけると、電波の発信に合わせてLEDが発光する。
こんなにパワーがあるのだなぁと実感。ちなみに使っているのはテザリングした状態の自分のスマホ。
次に作ったのは、LEDを発電デバイスとしたオルゴール。4個の高輝度白色LEDとコンデンサにより、太陽光が当たるとオルゴールICが圧電ブザーを駆動して音が鳴る。
基板も作っていただいてあったので、簡単にできあがった。(それでも、はんだづけが甘いと損失が大きくて動作しない)
次に作ったのが、フォトトランジスタを入力素子として、音と光を出す基板。さすがにCR2032のボタン電池で電力を供給するようになっている。
うまく設置すると、ずっと光がまわっている。
最後に作らせていただいたのは、光通信実験装置。
音楽プレーヤーのヘッドホン端子に接続すると、LEDの光に音の波が乗るようにできている。
太陽電池を受け側にしてアンプに接続すると、元の音が再生される。光を遮ると音は止まる。
一種のフォトカプラだけれど、身近な機器に置き換えて見せるととても分かりやすい。
今回も全ての材料や道具をお膳立てして頂き、1000円の材料費だけで研修させて頂いた。
何ともありがたい夏の研修会となった。